年末恒例の新語・流行語大賞でノミネートされた50語の中にある「2025年問題」とはどんな問題の事か? 日本の人口で最も多い世代はよく耳にする「団塊の世代」(約700万人)である。昭和22~24年生まれの世代がすべて75歳以上に入るのがするのが2025年である。 全体で2178万人、国民の5人に1人が後期高齢者になる。世界でも類を見ない「超高齢社会」となる。 生涯医療費の4割を使うのは75歳を過ぎてからである。年間医療費は92万円で75歳未満の4・6倍。要介護認定を受ける人の割合もこの年から上昇する。 厚生労働省の発表によると、社会保障給付費は109・5兆円(平成24年度)から148・9兆円に膨らむ。このうち医療は35・1兆円から54兆円に、介護は8・4兆円から2倍超の19・8兆円に達する。 社会保障の財源をどうするかという問題が高齢化社会の大きな問題で、その打開策の1つが消費増税である。しかし、景気動向が予想よりよくなく、10%引き上げを先送りする事態が起きており、2025年問題への影響が懸念される。
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年末恒例の新語・流行語大賞でノミネートされた50語の中にある「2025年問題」とはどんな問題の事か?
日本の人口で最も多い世代はよく耳にする「団塊の世代」(約700万人)である。昭和22~24年生まれの世代がすべて75歳以上に入るのがするのが2025年である。
全体で2178万人、国民の5人に1人が後期高齢者になる。世界でも類を見ない「超高齢社会」となる。
生涯医療費の4割を使うのは75歳を過ぎてからである。年間医療費は92万円で75歳未満の4・6倍。要介護認定を受ける人の割合もこの年から上昇する。
厚生労働省の発表によると、社会保障給付費は109・5兆円(平成24年度)から148・9兆円に膨らむ。このうち医療は35・1兆円から54兆円に、介護は8・4兆円から2倍超の19・8兆円に達する。
社会保障の財源をどうするかという問題が高齢化社会の大きな問題で、その打開策の1つが消費増税である。しかし、景気動向が予想よりよくなく、10%引き上げを先送りする事態が起きており、2025年問題への影響が懸念される。